音を紡ぐ人たち

 

2022年4月2日12時

WEAVERから届いた「大切なお知らせ」

 

この文字を見た瞬間嫌な予感しかしなくて、一瞬リンクを開くかどうか悩んだ。だってWEAVERからのよくないお知らせなんて聞きたくないから。大抵バンドからの「大切なお知らせ」っていうのは大切な(よくない)お知らせだっていうことはここ何年かで学んでいる。でも、開かなくちゃいけない気がして、もしかしたら良くないお知らせじゃないかも知れない、と思って開いたのだけど……

開いた瞬間目に入った「解散」の文字。

信じられなかった。何回見ても「解散」することが書いてあって、メンバーそれぞれからのコメントも書いてある……。WEAVERが解散…?なんで?本当に??という感情でぐちゃぐちゃだった。わたしはWEAVERの解散が信じられなくて、信じたくなかった。あの日から今でもまだ信じられない。わたしの世界からWEAVERがいなくなるなんて…。

 

でも、本当は分かってる。バンドマンだって人間で、それぞれに人生があることも、3人がずっと同じ方向を見て音楽を作り続けることが難しいことも。大好きな人たちにはいつだって健康で、幸せでいてほしいから。解散することで彼らが歩みたい人生を歩んでいけるのなら、それが1番の幸せだってことも。

 

 

それでも、わたしはWEAVERが好きで、WEAVERにたくさん幸せにしてもらって、たくさん救われてきたから、やっぱりいつまでもそばにいてほしいっていう我儘が言いたくなるんだよ。願わくば、永遠を祈ってしまうんだよ。

 

 

 

もういつから好きだったかなんて忘れてしまったけれど。気づいた時にはウォークマン(懐かしい)に新世界創造記が入っててよく聴いてたな〜。

初めてライブに行ったのは2014年10月。WEAVERがロンドン留学から帰ってきた年。初めて見るWEAVERはキラキラしてて虜になった。曲と曲をミックスさせるマッシュアップを簡単にやってみせるWEAVERにびっくりして、どれだけの技術をもってるんだろうとワクワクした。それからWEAVERのライブに行くたびに心が浄化された。

ライブハウスで育ってアルバムに入った「クローン」聴いて、「これこれこれ!!!!」ってなったり。平日仕事終わりに新幹線飛び乗って駅からタクシー乗って会場向かったこともあった。(この頃からフッ軽なんよ)タクシーのおじさんわたしの時間ない殺気を感じてくれたのか(?)めちゃくちゃ飛ばしてくれて「楽しんでね〜!」って言ってくれたの今でも覚えてる(笑)

ライブで聴いた「泣きたいくらい幸せになれるよ」は今でも思い出せるほど3人がニコニコしながらピアノ連弾とギター弾いてて、幸せでいっぱいだった。(この日を境にわたしのいつになるか分からない結婚式で流したい曲リストに「泣きたいくらい幸せになれるよ」が入りました)あと、管制塔のイントロ聴くといっつもぎゃーーー!!ってなってしまって、隣の妹の腕思わず掴んで大笑いされたのも思い出。

Night Rainbowの曲は社会人になりたての頃、しんどいことばっかりで毎日泣いてた時期にずっと聴いてた。WEAVERの音楽に助けられていたんだよ。

君が生きてる それさえあれば

いつも誰かの為じゃなくていい 

君は一人じゃないよ

WEAVERの歌詞に励まされて、辛い社会人生活の中ライブに行って、心を浄化してもらって、また頑張ろうって思えた。

LEGOとの対バンが(急遽)決まって、すぐ福岡行きを決めたり、フェスでキラキラしたWEAVER見て友達と「アミューズのポップスター!!!」なんて騒いだり、(裏で平井堅さんがライブしてたから。笑)ファンクラブ会員限定ライブでずーーーっと聴きたかった「春に」が聴けて大興奮だったり。

10周年を神戸でお祝いできて、杉くんの「ありがとう」に照れ臭そうなおっくんとべーちゃんがいてファンがいて幸せで溢れてたこと。10年続けることが難しいこと、WEAVERの武器ってなんだろうって悩んだって本人たちも言ってたけど、この日のライブが答えだったし、できるだけ長く続けてほしいって心から願ったことも。

 

 

 

WEAVERのことを頭の中で考えるだけでたくさんの思い出が出てくるし、幸せでいっぱいなんだよ。大好きな曲、心に残る歌詞、ついつい口ずさんでしまうフレーズ、書ききれないほどあるんだよ。これからもずっとWEAVERと歳をとっていきたい、気持ちがしんどくなったときキラキラした音楽で浄化してほしい。

だからずっといてほしい。

もうそんなこと言っても仕方ないのにね。

 

 

 

コロナがなかったら。もっとライブができたら。もっと売れたら。もっと彼らの音楽が世に広まれば。「たられば」なんて言っても意味ないのにね。それでもそう思ってしまう。コロナが憎いよ。

 

 

 

3人が紡ぐ音が好きで好きで仕方ない。3人じゃなきゃだめなんだよ。だから少しの救いは、解散であって脱退ではないということ。それぞれの気持ちがバラバラで、向き合わずに続けて、それでいつかバランスが崩れて誰かに脱退されるよりも、きちんとそれぞれの気持ちに向き合って3人が解散という道を選んだのなら、そっちの方がいいかなって思うんだよね。でも、いつか、いつかでいいからまた気持ちが落ち着いて、それぞれが元気で、ちょっとバンドしようかな〜って思った時、WEAVERが懐かしくなった時、そんな時でいいからまた3人で音を紡いでほしい。また曲を奏でてほしい。いつか、でいいから、また3人が3人で嬉しそうに演奏してくれる姿が見たいよ。って、今言ったってそんなことは今考えられないだろうけれど。

 

 

WEAVERの音楽は残る。でもこれからのWEAVERは見れないんだよ。2023年までで、それからは更新されない。こんな辛いことある?寂しいことある??あと1年。1年もあるのか、1年しかないのか。どう考えたって後者なんだよ。あと1年しかない、あと1年では見たいWEAVERも、叶えてあげたい夢も叶えられないよ……。とにかくカウントダウンの世界になってしまった。明日になればWEAVERのいる世界で過ごせる日がどんどん少なくなっていく。寂しいなぁ。

ラストライブがあること、最後にお別れの場を作ってくれたことには感謝しかない。(本当はお別れなんてしたくないけれど。)

でも、わたしの人生と一緒にいてほしかった。もっと人生を彩ってほしかった。

 

 

この日からわたしの中でWEAVERとわたしの曲だと思っている曲があって。

Boku No Subete - Single

Boku No Subete - Single

  • WEAVER
  • ロック
  • ¥255

僕が生きる日々すべて

あなたからの愛に溢れてる

遠く離れた場所でも

伝わるように この歌を贈るよ

笑っていてほしい

本当はJALのタイアップ曲で結婚篇として出された曲だけども、わたしにはもうWEAVERとの約束にしか聴こえないんだよ。笑っていてほしい、だなんて…。

 

 

これだけ嘆いても、きっと、いや絶対、解散はなくならないだろうから。だから後悔なく生きてほしい。幸せになってほしい。とにかく心身ともに元気でいて。もうそれしか願うことができないから。

 

 

 

今までありがとう。これからもずっと大好きだよ。

 

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